「来月のセミナー案内、そろそろ出さないとな」と思って下書きを開く。
でも、タイトルを1行書いたところで止まる。
日時、対象者、申込方法、参加メリット、注意事項。
必要なことは分かっているのに、文章にしようとすると急に面倒になります。
僕もこういう画面を見ると、わりと普通に手が止まります。
だから僕なら、最初からきれいな案内文を書こうとしません。
まずAIに頼むのは、案内文の構成案、件名案、申込導線のたたき台です。
この記事では、AIへのお願い文の例、AI出力例、送信・掲載前チェックリストまで入れます。
AIに任せるのは、告知文の下書き、見出し案、件名案、申込導線、読みやすい順番づくりまで。
労務判断、制度解釈、成果保証、集客保証は任せません。
ここを分けておくと、セミナー案内文はかなり扱いやすくなります。
まず結論: AIには「案内文の形づくり」まで頼む
セミナー案内文でAIを使うなら、最初に線引きを決めておくと安心です。
AIに全部任せると、なんか急に売り込み臭くなることがあるんですよね。
それだと、読んだ人は「いや、売り込まれに来たわけじゃないんだけど」となると思います。
僕なら、そのままは出さないです。
案内文は、強く言えば読まれるわけではありません。
件名が強すぎると、普通に広告メールっぽく見えます。
参加メリットを盛りすぎると、逆に信用されにくい。
ここはAIが悪いというより、人間側が頼み方を決めておかないと、そういう文章になりやすいところです。
僕なら、AIに頼む範囲をこのあたりに絞ります。
- セミナー案内文の構成案を作る
- タイトル案、件名案を複数出す
- 告知文の下書きを作る
- 申込ボタンや問い合わせ先への導線を整理する
- 対象者、開催情報、注意事項の確認ラベルを残す
- 掲載前に人が見るチェックリストを作る
- 強すぎる表現の言い換え候補を出す
逆に、AIに任せないのは、労務判断、制度解釈、個別事情への当てはめ、成果保証、集客保証です。
「このセミナーに参加すれば必ず改善します」みたいな言い方は避けます。
社労士のセミナー案内では、ここは真面目に見た方がいいです。

この記事で扱うセミナー案内文
この記事では、社労士事務所が顧問先や見込み顧客へ案内する、一般的なセミナー告知文を想定します。
たとえば、次のようなものです。
| セミナーの種類 | AIに任せやすいこと | 人が確認すること |
|---|---|---|
| 労務管理の基礎セミナー | タイトル案、対象者向けの説明、申込導線 | 制度説明、対象者、表現が労務判断に見えないか |
| 年度更新や手続き前の説明会 | 開催概要、参加前に整理することの案内 | 期限、手続き内容、必要書類の断定 |
| 採用・定着に関する勉強会 | 読みやすい告知文、参加対象の整理 | 成果保証、過度な不安訴求 |
| 顧問先向けオンラインセミナー | メール件名、本文構成、申込リンク周辺の文章 | 参加条件、申込方法、個別相談との線引き |
セミナーの内容そのものをAIに決めてもらう記事ではありません。
あくまで、確認済みの開催情報をもとに、案内文の下書きを作る話です。
既存記事との違い
ミチシルナビでは、士業向けにお知らせ文、問い合わせ返信、FAQ、ブログネタづくりも扱っています。
この記事は、その中でも「セミナー告知」に寄せた記事です。
| 記事 | 扱うこと |
|---|---|
| 顧客情報をAIに入れないための基本ルール | 実名、会社名、具体案件をAIに入れないための基本 |
| 顧客メール返信下書きの記事 | 顧客メールを置き換えて返信文のたたき台を作る |
| FAQ整理の記事 | よくある質問と回答文の下書きを整理する |
| 事務所ブログの記事ネタづくりの記事 | ブログのネタ、タイトル、見出し構成案を作る |
| お知らせ文をAIで作る記事 | 年末調整、確定申告、法改正などの案内文を整える |
セミナー案内文は、お知らせ文より少し営業っぽくなりやすいです。
だからこそ、AIに任せる範囲を下書きと導線整理に止めます。
最初に「開催情報メモ」を作る
AIにいきなり「セミナー案内文を書いて」と頼むと、足りない情報を勝手に埋めることがあります。
それっぽく整うから、余計に怖いです。
先に、短い開催情報メモを作ります。
ここは少しだるいです。
ただ、このメモがあるとAIの出力を見たときに「どこを直せばいいか」が分かりやすくなります。
【開催情報メモ】
- セミナー名: [開催情報を確認]
- 開催日時: [開催情報を確認]
- 開催形式: [オンライン / 会場 / 録画配信など。開催情報を確認]
- 対象者: [事務所で確認]
- 参加費: [開催情報を確認]
- 申込方法: [申込フォーム / メール / 電話など。開催情報を確認]
- 申込締切: [開催情報を確認]
- 個別相談の有無: [事務所で確認]
【断定しないこと】
- 参加すると成果が出るという表現
- 個別事情への労務判断
- 制度解釈や手続き可否の断定
- 不安を煽って参加を急がせる表現
この時点では、きれいな文章にしなくて大丈夫です。
むしろ、確認中の箇所は [開催情報を確認] のまま残します。
AIへのお願い文の例
下の枠内をコピーして、[ ] の中だけ自分の事務所の一般情報へ置き換えて使います。
実在の顧客名、会社名、個別相談の内容、秘密情報は入れません。
あなたは、社労士事務所のセミナー案内文を整える補助役です。
以下の開催情報メモをもとに、セミナー案内文の下書きを作ってください。
開催情報、対象者、参加費、申込方法をあなたが判断して補わないでください。
未確認の箇所は、必ず [開催情報を確認] [事務所で確認] [表現を確認] と残してください。
【セミナーのテーマ】
[例: 中小企業向けの労務管理基礎セミナー]
【想定する参加者】
[例: 会社の総務担当者 / 経営者 / 人事担当者]
【開催情報】
- セミナー名: [開催情報を確認]
- 開催日時: [開催情報を確認]
- 開催形式: [開催情報を確認]
- 参加費: [開催情報を確認]
- 申込方法: [開催情報を確認]
- 申込締切: [開催情報を確認]
- 問い合わせ先: [事務所で確認]
【作ってほしいもの】
1. 件名案を3つ
2. セミナー案内文の構成案
3. 告知文の下書き
4. 申込導線の文言案
5. 掲載前に人が確認するチェックリスト
【重要な条件】
- 労務判断、制度解釈、個別事情への助言はしない
- 「必ず改善する」「成果が出る」「参加者が増える」などの保証表現は使わない
- 不安を煽って申込を急がせない
- セミナー内容を盛りすぎない
- 事務所が確認する箇所には確認ラベルを残す
- 最終確認は人が行う前提にする
「案内文を書いて」だけだと、AIはきれいに売ろうとします。
悪気はないんですが、読む側から見ると「いや、そこまで言われると逆に怪しい」と感じることがあります。
なんじゃそれ、となるわけです。
だから、最初から「盛らない」「断定しない」「確認ラベルを残す」と言っておきます。

AI出力例
たとえば、社労士事務所が中小企業向けのオンラインセミナーを案内する場合、AIからは次のような下書きが返ってくるイメージです。
件名案:
1. 中小企業向け 労務管理基礎セミナーのご案内
2. 総務・人事担当者向け オンラインセミナーのお知らせ
3. 労務管理の基本を整理するセミナーのご案内
構成案:
1. セミナーの目的
2. 対象となる方
3. 当日扱う予定の内容
4. 開催情報
5. 申込方法
6. 注意事項と問い合わせ先
案内文下書き:
いつもお世話になっております。
[事務所名: 事務所で確認] です。
このたび、[セミナー名: 開催情報を確認] を開催する予定です。
本セミナーでは、中小企業の総務・人事担当者の方が、
日々の労務管理で確認しやすい基本事項を整理することを目的としています。
対象となる方:
- 労務管理の基本をあらためて整理したい方
- 社内対応の流れを見直したい方
- 顧問社労士への相談前に、一般的な論点を整理したい方
当日扱う予定の内容:
- 労務管理で確認しやすい一般的な項目
- 社内で情報を整理するときの考え方
- 個別相談が必要になりやすい場面
開催情報:
- 日時: [開催情報を確認]
- 形式: [開催情報を確認]
- 参加費: [開催情報を確認]
- 申込締切: [開催情報を確認]
お申し込み:
[申込フォームURL: 開催情報を確認] よりお申し込みください。
注意事項:
本セミナーは一般的な情報整理を目的としたものです。
個別の労務判断や具体的な対応方針については、
個別に状況を確認したうえでのご案内となります。
掲載前に人が確認すること:
- 日時、形式、参加費、申込締切が正しいか
- 対象者を広げすぎていないか
- 成果保証や不安を煽る表現になっていないか
- 労務判断や制度解釈を断定していないか
- 申込フォームや問い合わせ先が実際の導線と合っているか
この出力例のポイントは、完成文としてきれいすぎないことです。
[開催情報を確認] [事務所で確認] が残っているので、人が直す場所が見えます。
案内文は、完成度より確認しやすさを優先した方が扱いやすいです。
読む側の心理で見ても、ここは大事です。
「すごそうなセミナーです」と言われるより、「何を扱うのか」「誰向けなのか」「どこから申し込むのか」が分かる方が安心して読めます。
申込導線は「押し売り」ではなく「迷わない」ために作る
セミナー案内文では、申込導線も地味に面倒です。
本文は書けたのに、最後の一文で止まることがあります。
「今すぐお申し込みください!」みたいに強くしすぎると、ちょっと売り込み感が出ます。
読む側は、参加を急かされるより、申込方法がすぐ分かる方が助かるはずです。
僕なら、申込導線は次のように落ち着かせます。
| 強すぎる表現 | 使いやすい表現 |
|---|---|
| 今すぐお申し込みください | 参加をご希望の方は、下記フォームよりお申し込みください |
| この機会を逃すと損です | 内容をご確認のうえ、必要に応じてお申し込みください |
| 参加すれば労務トラブルを防げます | 労務管理の基本を整理する機会としてご利用ください |
| 必ず役立つ内容です | 一般的な確認事項を整理する内容です |
弱くしすぎる必要はありません。
ただ、成果を保証したり、不安を煽ったりしなくても、申込方法が分かりやすければ十分なことがあります。
掲載前チェックリスト
AIが作った案内文は、読みやすく見えてもそのまま送らない方がよいです。
特に社労士向けのセミナーでは、労務判断に見える表現や成果保証っぽい表現を見ます。

| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 日時 | 開催日、時間、申込締切、タイムゾーン、録画有無が正しいか |
| 対象者 | 「誰向けか」を広げすぎていないか |
| 参加方法 | 申込フォーム、メール、電話、参加URLの案内が実際の運用と合うか |
| 表現 | 煽り、断定、命令調、過度な不安訴求になっていないか |
| 誇大表現 | 成果保証、集客保証、売上保証、トラブル防止保証に見えないか |
| 個別相談との線引き | 一般的な情報提供と個別の労務判断を分けているか |
| 確認ラベル | [開催情報を確認] [事務所で確認] [表現を確認] が残っていないか |
チェックリストは、記事を重くするためのものではありません。
AIで下書きを作ったあと、人が見る場所を減らすためのものです。
よくある失敗
1つ目は、AIが作った売り込み文をそのまま使うことです。
「参加すれば解決します」「今すぐ対策しましょう」みたいな表現は、案内文では強く見えることがあります。
2つ目は、セミナー内容を盛りすぎることです。
実際には一般的な情報整理のセミナーなのに、個別対応までできるように見えると危ないです。
3つ目は、申込導線が分かりにくいことです。
案内文が良くても、どこから申し込むのか、いつまでに申し込むのかが分からないと、読む側は止まります。
これはAI以前に、普通に困ります。
今日できる小さな一歩
今日試すなら、実際に送る案内文ではなく、架空のセミナーで1回だけ下書きを作ります。
まずは送らない下書きで試すくらいで十分です。
たとえば、次の条件で入れます。
【セミナーのテーマ】
中小企業向け 労務管理の基本整理
【想定する参加者】
総務担当者、経営者
【開催情報】
- 日時: [開催情報を確認]
- 形式: オンライン
- 参加費: [開催情報を確認]
- 申込方法: [開催情報を確認]
【作ってほしいもの】
件名案、構成案、案内文下書き、申込導線、掲載前チェック
返ってきたら、本文を送るのではなく、まず次の3つだけ見ます。
- 確認ラベルが残っているか
- 成果保証や不安煽りがないか
- 申込方法が迷わない形になっているか
この練習だけでも、AIがどこまで案内文を整えてくれるかが分かります。
そして、どこから先は人が見ないと怖いかも分かります。
よくある質問
AIにセミナー内容まで考えてもらってよいですか?
この記事では、セミナー内容そのものをAIに決めてもらう使い方は前提にしていません。
AIには、確認済みのテーマや開催情報をもとに、案内文の構成、下書き、申込導線を整えてもらいます。
「参加メリット」は書いてもよいですか?
書いてよいと思います。
ただし、「成果が出る」「トラブルを防げる」「必ず役立つ」のような保証表現には寄せません。
「一般的な確認事項を整理できる」「相談前に論点を整理しやすくなる」くらいの落ち着いた表現にします。
公式情報を確認しなくても使えますか?
下書きの練習なら、未確認箇所を確認ラベルのまま残して試せます。
実際に送信、掲載する案内文では、開催日時、対象者、参加費、申込方法、セミナー内容、注意事項を事務所内で確認してから使います。
まずはここだけで十分です
セミナー案内文は、AIに丸投げすると売り込み臭くなりやすいです。
でも、構成案、件名案、告知文下書き、申込導線、掲載前チェックなら頼みやすいです。
最後は人が、開催情報、対象者、表現、誇大表現、専門判断リスクを確認する。
まずは、過去に出したセミナー案内文を1つ選んで、AIに「読みやすい構成に直して」と頼むくらいで十分です。
いきなり本番に出す必要はありません。
送らない下書きで試す。
僕なら、まずそこからやります。