事務所ブログを更新したい気持ちはある。
でも、白い編集画面を見たら、僕も何から書いたらいいかわかんなくなるんですよね。
ブログのネタ出しって、正直しんどいです。
しかも士業ブログだと、適当に書くわけにもいきません。法律、税務、労務、登記、許認可の話に踏み込みすぎると怖いです。
だから僕なら、AIに完成記事を丸投げしません。
まずは、記事ネタ、見出し、構成案づくりまでを手伝ってもらいます。
まず結論: AIには「ネタ出し」と「構成案」まで頼む
AIに完成記事を丸投げするのは、さすがに怖いです。
それっぽい文章は出ます。でも、士業の専門判断や制度説明までそれっぽく書かれると、そこが一番困ります。
僕なら、完成記事ではなく構成案までで止めます。
AIに頼みやすいのは、このあたりです。
- 記事ネタを出す
- ネタをカテゴリ別に分ける
- タイトル案を複数出す
- 見出しと構成案を作る
- 読者に伝わりにくい表現を見つける
- 公開前に人が確認すべき点を並べる
でも、次のところはAIに任せません。
制度説明の正確性の確定、個別案件への助言、法律判断、税務判断、労務判断、登記判断、許認可判断です。
ここを混ぜると危ないです。
ブログが続かない理由は、「文章力がない」だけではないと思っています。
毎回テーマ選びから始めるから、止まるんですよね。
既存記事との違い
ミチシルナビでは、士業向けに安全な入力、面談メモ、返信下書き、説明文、相談前チェック、FAQ整理も扱っています。
この記事は、そこから少し手前の話です。
| 記事 | 扱うこと |
|---|---|
| 顧客情報をAIに入れないための基本ルール | 実名、会社名、具体案件などをそのままAIに入れないための基本 |
| 面談メモをAIで整理する方法 | 面談後のメモを、決定事項や確認事項に分ける |
| 顧客メール返信下書きの記事 | 顧客メールを置き換えて返信文のたたき台を作る |
| 専門用語を顧客向けに言い換える記事 | 難しい説明を、読者に伝わる表現へ整える |
| 初回相談前のヒアリング項目チェックリストの記事 | 相談前に聞くことを、聞きすぎない量へ整理する |
| FAQ整理の記事 | よくある質問を洗い出し、公開前に人が確認する |
この記事で扱うのは、事務所サイトやブログに載せる記事テーマの作り方です。
FAQや返信文のように一問一答を整えるのではなく、読者の困りごとをブログ記事の入口に変える作業を扱います。
ここも、最初の一歩が面倒なんですよね。
ブログネタは「売り込み」より「不安を減らす」から考える
士業ブログというと、実績紹介やサービス案内を書かなきゃいけない気がするかもしれません。
でも、初めて相談する人が読みたいのは、いきなり売り込みではないと思います。
まず知りたいのは、「相談していいのか」「何を準備すればいいのか」「こんな状態で問い合わせて迷惑じゃないのか」みたいなところです。
たとえば、ネタはこう分けると出しやすいです。
| カテゴリ | 記事ネタの例 |
|---|---|
| 相談前によくある疑問 | 相談内容がまとまっていなくても問い合わせてよいか |
| 手続き前に整理しておくこと | 初回相談前にメモしておくと話しやすいこと |
| 専門用語のやさしい説明 | よく聞く言葉を、顧客向けにかみくだく |
| 季節・時期に応じたお知らせ | 年末、年度末、繁忙期前に確認したい一般的な案内 |
| 事務所の対応範囲や相談の流れ | 問い合わせから初回相談までの流れ |
この段階では、制度や必要書類を断定しなくて大丈夫です。
むしろ、断定が必要なところまで踏み込まない方が安全です。
ブログの役割を「問い合わせを増やす魔法」にしない。
「相談前の不安を少し減らす場所」くらいに考えると、書けるネタが増えます。
職種別に、ブログネタへ変えやすい場面
同じ士業でも、ブログにしやすいテーマは少しずつ違います。
AIには、職種ごとの読者が相談前に迷いやすいことを出してもらいます。
ここでAIに期待するのは、専門家の判断ではありません。
ネタのたたき台です。
| 職種 | ブログネタにしやすい場面 | AIに作らせてよい範囲 | 人が確認すること |
|---|---|---|---|
| 社労士 | 入退社、労務相談、顧問相談前の準備 | 読者が相談前に迷いそうな疑問、見出し案、構成案 | 労務判断、制度説明、必要手続きの断定に見えないか |
| 司法書士 | 相続、登記相談、会社手続きの相談前準備 | 相談前に整理しておくこと、専門用語のやさしい説明案 | 登記可否、必要書類、権利関係の判断に見えないか |
| 行政書士 | 許認可、法人設立、外国人関連相談の入口 | 初回相談前に確認したい一般的な項目、記事タイトル案 | 許認可可否、要件充足、期限の断定に見えないか |
| 税理士 | 確定申告、顧問相談、資料整理の相談前準備 | 相談前に整理するとよい情報、読みやすい見出し案 | 税務判断、節税判断、申告可否の断定に見えないか |
専門性を薄めるためにAIを使うわけではありません。
専門性があるからこそ、AIが出した一般的な構成案を人が見て、言いすぎている部分を直します。
AIへのお願い文の例
下の文は、ブログの記事ネタと構成案を作るためのテンプレートです。
[ ] の中だけ、自分の事務所に合わせた一般化済みの内容へ置き換えてください。
実在の顧客名、会社名、住所、メール、具体案件、秘密情報は入れません。
ここはちょっと面倒でも、先に外した方がいいです。
あなたは、士業事務所のブログ記事づくりを補助するAIです。
以下の条件で、記事ネタ、タイトル案、見出し構成案を作ってください。
完成記事ではなく、人が確認して直すためのたたき台にしてください。
【事務所の種類】
[社労士事務所 / 司法書士事務所 / 行政書士事務所 / 税理士事務所]
【想定読者】
[初めて相談する個人 / 会社担当者 / 小規模事業者 / 手続き前に不安がある人]
【扱いたい相談分野】
[例: 労務相談、相続相談、許認可相談、確定申告相談]
【ブログの目的】
- 売り込みではなく、相談前の不安を減らす
- よくある疑問を整理する
- 相談前に何を準備すればよいかを伝える
【作ってほしいもの】
1. ブログ記事ネタを10個
2. ネタをカテゴリ別に分類
3. その中から初級向けの記事案を3つ選ぶ
4. 各記事のタイトル案を3つ
5. 1記事分の見出し構成案
6. 人が公開前に確認すべきポイント
【重要な条件】
- 法律判断、税務判断、労務判断、登記判断、許認可判断はしない
- 制度、期限、必要書類、可否判断を未確認で断定しない
- 売上保証、集客保証、煽り表現にしない
- 顧客情報、個人情報、秘密情報は使わない
- 読者が今日できる小さな一歩を入れる
- 専門家が最後に確認する前提で構成する
「記事を書いて」ではなく、「ネタと構成案を作って」と頼むのがポイントです。
AIに全部任せると、なんじゃそれ、みたいな記事になることがあります。
でも、ネタ出し係として使うならかなり頼みやすいです。
AI出力例
たとえば、税理士事務所の個人事業主向けブログを想定します。
AIからは、次のようなたたき台が返ってくるイメージです。
カテゴリ: 相談前によくある疑問
記事ネタ:
1. 確定申告の相談前に、何をメモしておくと話しやすいか
2. 領収書や請求書が整理できていないとき、最初に確認すること
3. 相談内容がまとまっていないときの問い合わせ方
初級向けに選ぶ記事案:
「確定申告の相談前に、何をメモしておくと話しやすいか」
タイトル案:
1. 確定申告の相談前にメモしておくと話しやすいこと
2. 税理士に相談する前に、まず整理したい3つのこと
3. 相談内容がまとまっていない方向け|最初に書き出すメモの作り方
見出し構成案:
H2: 相談前に完璧に整理できていなくてもよい
H2: まずメモしておくと話しやすいこと
H3: 相談したいこと
H3: 対象となる期間
H3: 手元にある資料の種類
H2: AIでメモのたたき台を作る方法
H2: 公開前・相談前に人が確認すること
H2: 今日できる小さな一歩
人が確認するポイント:
- 税務判断や申告可否の断定になっていないか
- 必要書類を確定していないか
- 読者が不安になる強い表現になっていないか
- 事務所の実際の相談導線と合っているか
これは記事本文そのものではありません。
良いところは、いきなり文章を書かず、カテゴリ、タイトル、見出し、人が見るポイントに分かれているところです。
職種別に変えるなら、ネタの方向も変えます。
| 職種 | 記事ネタの方向性 | 避ける表現 |
|---|---|---|
| 社労士 | 初回労務相談前に、会社側で大まかに整理すると話しやすいこと | 手続き可否や制度判断の断定 |
| 司法書士 | 相続や登記相談前に、関係者や困っていることをメモする方法 | 登記可否、必要書類、権利関係の判断 |
| 行政書士 | 許認可相談前に、目的や希望時期を整理する方法 | 許認可の可否、要件充足、期限の断定 |
| 税理士 | 確定申告や顧問相談前に、資料の種類や相談目的を整理する方法 | 税務判断、節税判断、申告可否の断定 |
社労士のネタを税理士向けにそのまま流用する、みたいな使い方はしません。
AIには横展開の足場を作ってもらう。
最後は職種ごとの言いすぎを人が見ます。
AIに任せてよいこと / 人が確認すること
ブログ作成でAIを使う範囲は、先に分けておくと安心です。
ここを曖昧にすると、完成記事まで任せたくなります。
| AIに任せてよいこと | 人が確認すること |
|---|---|
| 記事ネタの候補を出す | 事務所の方針や実際の対応範囲に合うか |
| ネタをカテゴリ別に分ける | 読者が知りたい順番になっているか |
| タイトル案を複数出す | 煽りや成果保証に見えないか |
| 見出し構成案を作る | 専門判断、制度説明、必要書類の断定がないか |
| 読みにくい表現を指摘する | 最終的な表現、公開可否、出典確認の要否 |
AIは、空白の画面に最初のたたき台を置くのが得意です。
ただし、公開してよいか、事務所として言ってよいか、読者が誤解しないかは人が見ます。
ここだけ人が見る前提にすると、だいぶ使いやすくなります。
売上保証・集客保証・煽り表現を避ける
ブログ記事の目的を「問い合わせを必ず増やすこと」に置くと、文章が強くなりがちです。
ここは真面目に見た方がいいです。
たとえば、次のような表現は避けます。
- ブログを書けば問い合わせが増える
- AIで集客できる
- この方法で売上が増える
- 今すぐ使わないと遅れる
- 誰でも成果が出る
代わりに、次のように書きます。
- 相談前の不安を減らす
- よくある疑問を整理する
- 問い合わせ前に読者が状況を整理しやすくする
- 事務所の対応範囲や相談の流れを伝える
- 人が確認しやすい構成案を作る
ブログは営業文だけではありません。
読者が「これ、相談前に読んでおいてよかった」と感じる記事を少しずつ増やす方が、士業事務所には合いやすいと思います。
そのまま公開しないためのチェック
AIが出した構成案は、整って見えるほど、そのまま使いたくなります。
わかります。直すのも面倒です。
でも、士業ブログでは、読みやすさとは別に確認したいことがあります。
公開前には、次のチェックリストを使います。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 顧客情報が入っていないか | 実名、会社名、具体案件、秘密情報をAIに入れていないか |
| 専門判断に見えないか | 法律、税務、労務、登記、許認可の判断をしていないか |
| 制度や期限を断定していないか | 未確認の制度内容、必要書類、期限を言い切っていないか |
| 売上保証や集客保証に見えないか | 問い合わせ増加、成果、売上を保証する表現がないか |
| 不安を煽っていないか | 「今すぐやらないと危ない」方向に寄っていないか |
| 読者に役立つか | 相談前の不安や疑問を減らす内容になっているか |
| 事務所の実際の対応と合うか | 対応範囲、相談導線、予約方法と矛盾していないか |
公式情報や一次情報を確認していない本文では、制度名、期限、必要書類、料金、AIサービスの仕様を断定しません。
必要な場合は、公開前に公式情報を確認してから本文を直します。
ブログ更新を続けるコツ
ブログを続けるコツは、毎回すごい記事を書こうとしないことです。
最初から完璧な記事にしようとすると、たぶん疲れます。
まずは、読者の困りごとを小さく拾う記事で十分です。
- 相談前によく聞かれることを1つ選ぶ
- 専門用語を1つだけやさしく説明する
- 初回相談前にメモしておくことを3つに絞る
- 事務所の相談の流れを短く説明する
- 季節に応じたお知らせ文の構成だけ作る
AIには、この「小さく切る」作業を手伝ってもらいます。
大きなテーマをそのまま記事にするのではなく、読者が今日困っている疑問に分ける。
それだけでも、ブログは少し続けやすくなります。
今日できる小さな一歩
今日試すなら、実案件ではなく、架空の相談分野で1回だけAIに頼んでみます。
まずは記事ネタを10個出してもらうくらいで十分です。
たとえば、次のように入れます。
【事務所の種類】
司法書士事務所
【想定読者】
相続の相談をするか迷っている人
【扱いたい相談分野】
相続相談の初回問い合わせ
【ブログの目的】
相談前の不安を減らし、何をメモしておくと話しやすいかを伝える
返ってきたら、本文まで書かずに、まず次の3つだけ見ます。
- 記事ネタが読者の疑問から始まっているか
- 見出しが専門判断に踏み込んでいないか
- 1本だけ、今週書けそうな小さなテーマがあるか
1本の記事を完成させる前に、ネタの棚卸しだけでも構いません。
ゼロから考える時間が減るだけで、ブログ更新の重さは少し変わります。
この「少し」が、実務ではけっこう大きいです。
よくある質問
AIにブログ本文を全部書いてもらってよいですか?
この記事では、本文の丸投げは前提にしていません。
AIには記事ネタ、見出し、構成案、タイトル案、読みやすさ確認までを頼みます。
最終的な本文、表現、公開可否は人が確認します。
実際の相談内容を入れて記事ネタにしてもよいですか?
実在の顧客情報、個人情報、秘密情報、具体案件をそのままAIに入れる前提にはしません。
最初は架空例や一般化した相談分野で試します。
実務データを扱う場合は、事務所内ルールと利用するAIサービスの条件を先に確認します。
公式情報を確認しなくても公開できますか?
制度名、期限、必要書類、料金、AIサービスの仕様などを断定する場合は、公開前に公式情報や一次情報の確認が必要です。
この記事の方法では、まず構成案づくりに留めます。
未確認情報を確認済みのように書かないことを重視します。
まずはここだけで十分です
士業事務所のブログは、毎回ゼロから考えると続きにくいです。
AIを使うなら、完成記事の丸投げではなく、記事ネタ、分類、タイトル案、見出し構成案、人が確認するポイントの整理に使うのが現実的です。
売り込みではなく、相談前の不安を減らす。
専門判断や制度説明の断定は人が確認する。
読者の小さな困りごとを1つ拾う。
まずは、架空の相談分野で記事ネタを10個出してもらう。
その中から、今週書けそうな1本だけ選ぶ。
完璧なブログ運用にしなくて大丈夫です。
止まっていた画面を少し動かすところからで十分です。